LOVE SONG COFFEE
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ライムや青リンゴのように弾ける酸味と、フローラルな余韻。
一日の最初の一杯に、澄んだスイッチを。
世界の彩度が、少しだけ上がる朝に
朝、目覚まし時計が鳴る前に、なぜか自然と目が覚めてしまう日ってありますよね。好きな人ができたばかりの頃の、あの朝です。昨日までと同じ天井、同じ部屋のはずなのに、世界の彩度が少しだけ上がっている。
そんな朝の、いちばん最初の一杯に、このコーヒーを。
ケトルのお湯を注ぐと、フローラルな香りがふわりと立ちのぼって、まだ半分眠っている頭をやさしく起こしてくれます。ひと口含むと、ライムやグレープフルーツを思わせる弾ける酸味が、頬の内側をきゅっとさせる。青リンゴをかじった時みたいな、あの「しゃきっ」とした鮮やかな衝撃です。浅煎りが描く、初恋のようにまっすぐな甘酸っぱさ。
飾らないのに、言いたいことは全部ちゃんと伝わってくる。難しいことは考えなくていいや、まっすぐ行こう、と思えてくる。
寝起きのぼんやりした頭に、澄んだスイッチをひとつ。あなたの一日の背中を、そっと押してくれるコーヒーです。
標高2,000m近くの森が育てた、澄んだ青さ
このコーヒーは、静かな透明感を持っています。その理由は、生まれた場所にあります。
産地はエチオピア南部、イルガチェフェのさらに南、ゲデオ県ゲデブ郡のチェルチェレ村。標高は1,945〜1,970m、村全体では1,900〜2,200mという、かなりの高地です。
高い山の上は、昼と夜の気温差が大きい。日中はあたたかい陽が差し、夜になるとひんやり冷え込む。この寒暖差の中で、コーヒーの実(チェリー)はあわてず、ゆっくりと熟していきます。急いで甘くなった果実ではなく、時間をかけて糖と香りを蓄えた果実だからこそ、あの澄んだ酸味とフローラルな香りが生まれるのですね。
しかもこの村では、コーヒーはアカシアやエンセーテといった木々に囲まれた、森のような環境で育てられています。畑というより林。その豊かな自然が、一粒一粒に清々しい青さを吹き込んでいます。
一粒ずつ、真っ赤だけを選ぶ手
正直に言うと、最初は「よくあるウォッシュドの浅煎りかな」と思っていました。でも、この透明感は普通じゃない。理由は、生産者さんたちの手にありました。
チェルチェレ村では、多くの農家が何世代にもわたってコーヒー栽培を受け継いできました。収穫の季節になると、真っ赤に熟したチェリーだけを、一粒ずつ手で摘みます。まだ青い実や、熟しすぎた実は残す。この地味で根気のいる選別を、その日のうちに、ひたすら繰り返す。
摘まれたチェリーは、日を置かずに地域のウォッシングステーション(水洗処理場)へ運ばれます。トラコン社という会社が、この村の丁寧な仕事を世界へつなぐ品質管理を担っていて、選別・発酵・水洗・乾燥のひとつひとつに目を配っています。
この「真っ赤だけを選ぶ」という愚直なまでのまっすぐさが、そのままカップの澄んだ味わいになっている。欠点率0.5%、エチオピア最高等級のG1(欠点豆=割れや虫食いなどの欠陥がほとんどない、いちばんクリーンな格付け)というスペックが、その仕事の丁寧さを静かに物語っています。
ウォッシュドが引き出す、輪郭のくっきりした一杯
このコーヒーの澄んだ青さは、精製方法とも深く関わっています。
精製とは、収穫した実から生豆を取り出すまでの工程のこと。この豆はウォッシュド精製(果肉を取り除いたあと、種のまわりのぬめり=糖分を含んだ粘液を水の中で洗い流し、天日で乾かす方法)で仕上げられています。
果肉の甘さをあえて洗い落とすぶん、その土地そのものの個性が、雑味なくストレートに出る。ナチュラル精製のような発酵の甘さで着飾らない、素顔の一杯。だからライムやグレープフルーツの酸の輪郭が、水で洗ったガラスみたいにくっきりと澄んで届くのです。
飾らないまっすぐさが、いちばんまっすぐに伝わる。この豆の魅力は、まさにそこにあります。
まっすぐな気持ちを思い出したい日に。あなたの一日の、澄んだ始まりになりますように。
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♫ Beans Data 焙煎度:浅煎り FLAVOR NOTE
Origin : Ethiopia |
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