LOVE SONG COFFEE
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甘いシロップやスイカを思わせる、みずみずしく丸い甘さ。
朝ごはんの食卓に、そっと寄り添う一杯を。
朝ごはんの、いつもの席で
トーストが焼ける匂いと、まだ少しぼんやりした頭。特別なことは何もない、いつもの朝です。向かいの席には、もう何度も同じように座ってきた人。「おはよう」の一言さえ、口にしなくても伝わるくらいの、慣れた朝。
そんな食卓に、この一杯を。
浅煎りのコーヒーというと、キリッと目の覚めるような酸っぱさを想像するかもしれません。でもこの豆は、もっとやわらかいんです。口に含むと、甘いシロップのような丸い甘さが、そっと広がります。キャンディーやスイカを思わせる、みずみずしくて、どこか懐かしい甘さ。トーストのバターとも、目玉焼きのほんの少しの塩気とも、不思議とけんかしない。むしろ、食卓ぜんぶをやさしくまとめてくれる。
飲みほすころには、頬の奥がふっとゆるんで、「ああ、なんだか大丈夫かも」と思えてくる。派手にきらめくわけじゃありません。ただ、いつもそばにいてくれる。長く一緒にいる誰かみたいに、静かで、あたたかい。
窓の外には、昨日の雨があがった、水で洗ったような青い空。今日はどんな色の一日になるだろう。そんなふうに、ほんの少しだけ前を向ける。このコーヒーは、そんな朝におすすめです。
森のなかの、小さな農園から
このコーヒーは、ペルー北部カハマルカ州(Cajamarca)のクテルボ地区、ケロマルカという山あいの土地で育ちました。標高はおよそ1,923m。雲が近く、朝晩はひんやりと冷える高地です。
この一帯の農園は、たいてい1〜3ヘクタールほどの家族経営。収穫から乾燥までのすべてを、生産者自身の手で担っています。機械がずらりと並ぶ大農園ではなく、森の斜面に寄り添うように、コーヒーの木が植えられている。そんな景色を思い浮かべてみてください。
標高が高いほど、昼と夜の寒暖差が大きくなります。日中はしっかり光を浴び、夜はきゅっと冷える。その繰り返しのなかで、コーヒーの実はゆっくり時間をかけて熟し、種のなかに甘さを蓄えていきます。この一杯の澄んだ甘さは、そんな高地の静かな時間が生んだものなんですよね。
アレックスが目指す、「モデル農園」
この豆をつくったのは、Alex Barrantes(アレックス・バランテス)という若い生産者です。
彼は、お父さんの背中を見ながらコーヒー栽培を学んで育ちました。いま彼が力を入れているのは、アグロフォレストリー(森林農法。コーヒーの木を、他の樹木や森の生態系と共存させながら育てる方法)。森を切りひらいて畑にするのではなく、森とともに育てる。環境に配慮したその育て方で、有機(オーガニック)の農園づくりを進めています。
彼の農園の名前は「Querofinca(ケロフィンカ)」。土地の名前「Queromarca」の“Quero”と、農園を意味する“finca”を組み合わせた、彼の手づくりの名前です。目標は、この農園を「持続可能な農法で、品質と環境の両方に貢献できるモデル農園」にすること。
その背中を支えているのが、協同組合「Aromas del Valle(アロマス・デル・バジェ)」です。2021年に協会から協同組合へと生まれ変わり、いまは約300名の生産者が集う場所。ひとりでは届かない市場や資金に、みんなでなら手が届く。若いアレックスの挑戦は、彼ひとりのものではなく、この土地全体の希望とゆるやかにつながっています。
すっきり、でも甘い。ウォッシュドという選択
この豆は、ウォッシュド精製(果肉を取り除き、種のまわりのぬめりを水で洗い流してから乾燥させる、すっきりとクリーンな味わいが出やすい精製方法)で仕上げられています。
雑味が少なく、その土地本来の個性がまっすぐ出るのがウォッシュドの魅力。だからこそ、産地の「らしさ」がごまかしなく伝わってきます。
おもしろいのは、すっきりしているのに、ちゃんと甘いこと。ウォッシュドと聞くと、キリッとした酸を想像するかもしれません。でもこの豆は、クリーンな口当たりのなかに、蜂蜜や黒糖を思わせる甘さが静かに横たわっている。飲んだあと、その甘さが舌の上に長く残ります。すっと澄んで、でも余韻はあたたかい。そのコントラストが、この一杯のいちばんの表情なんです。
味わい
甘いシロップのような甘さを軸に、キャンディー、グレープが重なります。ボディは軽やかで、飲み口はあくまでなめらか。奥のほうに蜂蜜のようなとろみとナッツの香ばしさがちらりと顔を出し、最後は黒糖のような甘さで長く続いていきます。
昨日がどんな一日だったとしても、明日がまだ見えなくても。この一杯の甘さが、そっと背中を押してくれますように。あなたの今日が、少しだけ晴れた色になりますように。
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♫ Beans Data 焙煎度:浅煎り FLAVOR NOTE
Origin : Peru |
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